温故知新 〜凡人が賢人になるために〜

株式会社イードア代表 中村 裕のコンサルタントブログです。

新たな3カ年に寄せて

神奈川県の三浦海岸で行った社員合宿から早4年以上、中期経営計画を発表し、「HRを主体とした経営課題解決ソリューションカンパニーになる」というゴールに向け、ここ数年は全社一丸となって走りつづけてきました。

当初掲げた「HR以外のソリューション売上比率30%」というKGIも無事達成することができ、現在は34%台にまで推移。
組織としても20名規模から50名を超える規模となり、おかげさまで増収を続けています。
クライアントの皆様、パートナーの皆様には改めて感謝申し上げます。

このような結果を経て、私自身も自信になりましたし、一つの旗のもと集う社員にとっても自信が得られる成長期間になったのではないかと思います。

創業15期目を迎える20243月。
弊社は新たな中期経営計画のもと、次なるステージに足を踏み入れました。

次なる3カ年では、組織としても事業としてもできることを拡張し、ビジョン実現に向け、全社団結しながら進化を遂げていくことが求められると思います。

そのために、これまで以上により多くの人と議論し、未来について語り合っていきたいと思っています。

進化のベース

先日、お世話になった前々職の代表に呼ばれ、同社の管理職向けの研修・講義をさせていただきました。

同社には自分自身が20代前半に創業期からジョインし、事業創り、組織創りを0から学習し、挑戦し、成功と失敗を沢山経験しました。

この0から学習した経験が今の僕自身のベースになっているといつも思います。

最初は言われたことをやることから始まり、それが徐々に出来るようになって、自身の体験から「より良いもの」に変化させるまでが主観的な視座であったと思います。

その後、役割をいただいたこともありますが、この「より良いもの」を自身が勝つため、良くなるためではなく、チーム、組織、会社として勝つため、良いものに客観的な視点に視座が上がりました。

この主観から客観に変化していく経験を実体験ベースで経験したことから、物事を捉える、考える時には双方で道筋を考える脳が創られてきました。

物事を机上で覚える、学ぶことも非常に重要であると考えますが、このように実体験ベースで自身が導き出し、成長を掴んだ、気付いたことは大きな価値と呼べると思って今も大切にしています。

永遠の別れと感謝

7月2日15:32。
突然の連絡で驚きました。
1ミリも考えてなかったことが起きる時には本当に言葉を失うことと気付きました。
 
株式会社ビズリーチ代表取締役社長である、多田洋祐さんが突然死されたことを共通の知人から知らされました。
 
多田さんとの出会いは2007年1月です。
株式会社プレアデスを共同創業された、多田さんとは渋谷の同社オフィスでお会いしました。
当時の私は年末に2ヶ月間しか在籍しなかった会社を退職したばかりで、焦りと自身と社会との車間距離を感じ、自信のなさに溢れてました。
 
ただ、仕事を生きがいにしたい、前向きな仕事を前向きな同志と一生懸命働きたい。
その一心で転職先を探していました。
 
忘れもしません。
リクナビネクストの求人広告で共同創業者である岡本さんと多田さんが笑顔で肩を組んで写っており、「共に社会を創る創業メンバー募集」の文字が当時の私には強烈に刺さりました。
 
初対面は凄い仕事の出来そうなビジネスマンの印象を持ちました。
ただその中に優しさがあり、私の人生に感情移入して親身に話を聞いてくださり、面接というよりはカウンセリングを受けている気分でした。
今度岡本さんと会ってほしいと言われ、渋谷駅に向かっている最中に連絡をもらい、岡本さんがオフィスに来るから戻って会って欲しいとのこと。
そこからオフィスで岡本さんと先ほどと同じようにざっくばらんにお話しさせていただきました。
その流れのまま飲みに行くことになり、その場で一緒にやろう、明日から。
となったことを昨日の夜ように記憶に焼き付いてます。
 
そこから私が先に辞めるまでの約2年半。
岡本さんは勿論のこと、多田さんにも人生で大切なことを沢山教えていただきました。
 
・出来る理由を考えること
・やるか、やらないかで考えること
・目標は必達すること
・努力は人を裏切らないこと
・個ではなく輪で考えること
・人生学び続けること
・素直な心であること
・謙虚であること
・率先垂範すること
・何事も全力で取り組むこと
・本当の優しさは相手と向き合い続けること
 
本当に沢山のことなので、上記はあくまでも一部です。
2年半の間、20時間360日一緒にいさせていただいたと言っても過言ではないくらい、公私共に面倒を見ていただきました。
仕事上では上司(師)と部下の関係でしたが、プライベートでは多田さんも私も男兄弟の末っ子で、私は勝手ながら3人目のお兄ちゃんのように映っていたのを今でも思います。
それだけ人としての器、そして懐の深い方でした。
 
ビズリーチ社に参画された後も何かあれば連絡を取り合う関係は継続させていただき、多田さんは社会的価値を創造するため、直向きに会社経営、事業・仲間作りに全速力で走られていることを外から見ていました。
 
上記の通り、元々濃密な人生を過ごさせていただいていた先輩が凄い速度で社会に必要とされていく様を見ることで、驚きはなくそうだろうなと捉える部分と、比較し自省の念を感じるところと、何より「これが多田さんだ、凄いだろう?」と胸を張れることが多かった気がします。
 
私にとって多田さんは人生における恩師の1人であり、戦友でもあると思っています。
多田さんがいなければ、多田さんに出会ってなければ、今の私はありません。
本当に心から思える方の中の1人です。
 
このようなことを本来直接会って感謝と何より成長で恩返しすることが一番だと思ってやってきましたが、もうお会いして伝えることができません。
本当に悲しく、苦しく、やりきれない思いでいっぱいです。
 
ただ、今目の前にいたら「起きたことは起きたことだから、ここからどうする?どうしたいんだよ?」と言われるのがカラーでイメージが湧きますので、私は私で限りある一度きりの人生を社会の進歩発展に投じていきます。
その成果を天からどこかで見ていただけると嬉しいなと思います。
 
ここでくよくよ、めそめそしている姿の方が怒られる気がするので。
 
この悲しみの谷を越えた先には新しい世界が広がっていると信じて、懐かしい話はいつか話したいと思います。
 
本当に40年間お疲れ様でした。
多田さんに人生救われた、刺激を受けた方は大勢いらっしゃると思います。
私もその1人です。
今までとんでもないスピードで全速力で走ってこられた分、ゆっくり休んでください。
 
感謝の気持ちでいっぱいです。
ご冥福をお祈りいたします。

12期スタート

弊社11期の2020年はコロナ禍に向き合い、新生活様式に適合していく期となりました。

2020年3月25日に設立10周年のお祝いをして間もなく、緊急事態宣言が発令し、フルリモートワークでの対応となりました。
宣言解除後も未経験な出来事を理解すること、対応方法を模索していくことに奔走しておりました。

秋ごろからは世の中としても大分落ち着きを見せ始め、弊社事業に関しても回復傾向が見られました。
2021年初から2度目の緊急事態宣言が発令されました。

このようなことをこれからも繰り返すこともあるのだろうと、そして繰り返すのではなく、他のウィルスや病原と同じようになる未来が来るのであろうと考え、そこまでの道筋と戦い方を模索していました。

11期は「マインドシフト」を期初に掲げ、事業戦術や組織体制、就業環境を変化させてきました。

12期は「アップデート」をテーマにしました。

冒頭から触れているコロナ禍に関しては勿論、弊社事業展開に関しても、今まで通りではなく、今まで以上、そして今までとは別のものにしていこうと考え、このテーマにしました。

昨年だけでも新しい試みを複数しましたが、12期は更に新しい試みや取組をしていく決意表明としてのテーマでもあります。
そのためには未来を見据え、世の中に耳を傾け、実務から肌で感じ、手触り感のある事業・サービスを構築していかなければと思っています。

自身は勿論のこと、一人一人がアップデートしていくことで、組織、事業、世の中がアップデートされていくと強く感じているので、今一度自身と向き合い、当たり前のことを当たり前にやるを徹底していく期にしていきます。

マインドシフト

弊社の11期通期テーマとして、「マインドシフト」を掲げているのですが、同テーマを決めた時には、新型コロナウィルスの影響がここまで大きくなかったのですが、この数か月で状況は一変し、「マインドシフト」はテーマでもありますが、Mustになったと痛感する日々です。

今までの当たり前からの変化することが当たり前になり、より一層、本質を見失わずに現在とこれからに目を向けて新しい当たり前を構築できるかどうかが人としても組織としても重要になってくると考えます。

弊社でもリモートワークを実施し、業務の進め方は勿論、ワークフローの変化、マネジメントの変化に追われる2ヵ月を過ごしてきました。

弊社クライアントでも同じような状況と変化を過ごしていると伺っておりますし、弊社でもそのような対応をお手伝いさせていただく機会も増えました。

そのような中、弊社でも戦略は変えずに、今までにやってこなかった手法や取り組みを試行しています。

・自社企画のSFA導入
・データを活用した業務生産性可視化
・webでのセミナー実施
・オンラインでの定例MTG/商談
・印刷物などのデジタルシフト
クラウドシフト
・経営数字のオンライン発表
・業務hack

それぞれのチャレンジにおいては社員が主体的に発案し、実行することが出来ており、今期テーマである「マインドシフト」を体現しつつあることを実感しています。

頭で理解するだけでなく、概念を実行することで得られること=リフラクションを弊社は大事にしており、その観点からもこの機会にもう1つ、人としての成長を望めるのではないかと感じています。

「せい」にするのは簡単ではありますが、これを1つの「機会」と捉えることで、全社員の個々の成長に繋げ、より一層の活動に精進していければと思います。

10周年

10周年を迎えるにあたり、ふとブログを思い出しました。。

気付けば、9周年である丁度1年前から更新をしておらず、このブログは設立記念日に更新するもの。となっている状態に愕然としました。

毎年毎年言っていますが、2020年こそは都度、ブログ投稿出来るように習慣付けしていきます。

今回の内容は表題にもある通り、2020年3月25日に弊社イードアは設立10周年を迎えました。
皆様のご指導、支えがあってここまで経営をし続けてこれました。
この場を借りて改めて感謝申し上げます。

10年を振り返ることと、ここから先の「未来」についてもここでまとめられたらと思います。

2010年1月末に私の人生における重大な意思決定をすることになりました。
そのきっかけは人生で公私共にお世話になっている社長様より、ヘッドハンティングだけではなく、事業拡大する上で必要なことを全て手伝って欲しい、と依頼を受けると同時に会社設立を打診されました。

当時は私でお役に立てるか不安ではありましたが、求められているのであれば、一度きりの人生だから、など考えれば考えるほど、やらない理由はなく、2010年3月25日に設立をすることになりました。

その後は、同社長が経営する企業の組織・人事面は勿論、既存ビジネスに成長に必要なアライアンス戦略や、新規事業の企画、一般社団法人設立などの支援をさせていただきました。

その中で自身の未熟さを感じる一方、クライアントから求められることは高度化、多角化を極めていき、期待値を超えるサービスを提供できているか、を考えるようになりました。

合わせて、株式会社化した意味を考え、社会の公器としても経営理念を体現し、設立時のビジョンを達成すべく、社員を雇用することを決めました。

前々職時代の部下に声をかけて、2つ返事で参画を決意してもらい、オフィスの無い2人での会社活動がスタートしました。当時は私がクライアント先に半常駐していたこともあり、社員にはカラオケボックスや喫茶店などで業務をしてもらっていました。
※本当に申し訳なかったです。

そのような状態ではまずいと考え、2011年にオフィスを契約し、4畳半程度の西新宿にあるレンタルオフィスでスタートしました。
借りた直後には東日本大震災の影響もあり、出社もままならず、自宅で業務をするなど、非常に不安定な状態でした。

2012年からは渋谷のオフィス(20坪程度)を借りて採用を強化し、2013年には新卒一期生の採用も行いました。
この頃には組織の礎を築くべく、経営理念、ビジョンとは別に行動指針を作ろうと考え、現在まで使用している、三原則三指針を言語化しました。

その上でインターン採用もこの頃から始めて、インターンをしていた4名はいまだに連絡を取り合ったり、就職先での相談や起業後の相談などをしているほど、戦友として心通じ合う関係構築ができたなと思います。

2016年からは現在の赤坂見附オフィスに移転して、社員も15名を超え、事業も増収増益を続けていきます。
この頃からは組織の三階層のマネジメントの壁にぶつかり始めて、どのようにマネジメント層を育成するか、外から招へいするかを毎日毎日考えていたような気がします。

2019年には現在のオフィスの8Fを増床し、採用強化にも磨きをかけて、30名を超える規模へと会社が大きくなりました。

そして2020年3月25日を迎え、10年の歴史を振り返ると、本当にやり切った10年だったのか、主体的に万策を尽くせたのか、を自問した時にもっと出来る、もっとやれる、と思ってしまった自身に反省しています。

特別なことではなく、当たり前のことを当たり前にやる、凡事徹底する、日々頭で理解するだけではなく、リフラクションする。
常に社員に言い続けてきたことが自分にブーメランで返ってきていることに気付き、改めてここから先の人生は上記を踏まえて日々律して生きていこうと決心しました。

Creating Future(未来を創る)をビジョンに掲げ、産業構造改革と新産業の創出をテーマにしているので、今までの延長線ではなく、新しい価値観を取り入れ、体現していくためにも素直なこころで機会創出していこうと思います。

長くなりましたが、この場を借りて感謝の言葉とこれからの決意表明とさせてもらえればと思います。

これからの株式会社イードアも宜しくお願いします。

9周年

本日3月25日を持ちまして、株式会社イードアは9年を迎えることが出来ました。

創業以来、皆さまのご指導、ご支援をいただくことで9年間経営をしてくることが出来ました。
この場を借りて感謝申し上げます。

創業以来、9年間3月25日を迎えることが出来ているのですが、今回こちらに備忘録として記載したいことがあり、創業以来初?となる設立日にブログを更新しております。

弊社は創業以来、組織人事コンサルティングを主体とした、クライアント様の経営状況に合わせた、経営支援や営業支援、ファイナンスの支援、M&A支援などを行ってまいりました。
創業当初の3期に関しては組織化も行っているようで行っておらず、クライアント様の状況に合わせた「再現性」のある支援が、し辛いような時代環境になってきたことを痛感し、理念・ビジョン・コンセプトを文言化し、事業・組織創りをしてきました。

現在、26名体制となり、組織も3階層となり、マネジメントレイヤー=結束点を用いる戦略となり、自身も1階層高い視座で戦略を考えると同時にマネジメントレイヤーには戦術家としての視座を持ってもらえるよう、日々議論と教育を行っております。

今期の計画では組織体制は4階層体制となる予定のため、その際の組織論として成さねばならないことも数多くあり、1年後の10年(期でいうと11期目)を迎えるまでに事業成長を進めながら組織としても急激な視座向上を求められることになります。

そこで当たり前の問いかけではありますが、whatやhowではなく、whyの問いかけを社内の癖付けとするべく、今期のスローガンも「ライフワーカー」としました。

人生の大部分を占める仕事を疎かにすることなく、仕事で磨かれたことをプライベートに活かし、プライべートで磨かれたことを仕事で活かす、本来の「人生とは」を再確認する年にしたく考えてます。

「働くのが生きるためなら生きるのは何のため」の大切な問いかけを意識し、会社・文化創りをしていきたいと思います。

この当たり前なのですが、凡事徹底し辛いことを濁さずにやっていくことが弊社の考え方でありアイデンティティと考えているので、いつになってもどこで誰と事業をしててもこの考え方を中心に置いて推進して参ります。

また1年、皆さまのお力になれるよう、弊社もより一層取り組んで参りますので、宜しくお願い致します。